先輩イミグラント
カルガリーにはあちこちに、可愛らしい手作りのミニ図書館のボックスが立ってます。
そこで先日久しぶりに英語の本でも読んでみようかな〜と手にしたこの本。
大体100年前にアメリカのアイオワだったか?からアルバータのCurlewという街に移住してきた家族の話です。
最初は長男とパパが汽車で3日間の旅をしてきて、大平原でまずはテント生活。
ずーっと平原が広がる場所で(大きな木が生えてなくて、もみの木を見たことのない子供もいる)、残りの家族(お母さんと小さな弟、妹)が来る前に井戸を掘ったり家を建てたり。
冬の猛吹雪の中家畜小屋に行くにも命懸け、5日間家に缶詰め状態になったり、食べ物のことや馬に乗っての通学、そして子供達の逞しさなどなど、本当にこの寒〜い場所を選んで移住してきた人達って、すごいな〜!と頭がさがります。
私なら一冬越すだけで発狂するな。
私のひいお爺さん一家は、これよりもっと昔にシアトルに移住して、大体100年前シアトル生まれのおばあちゃんが6歳の時に家族みんな日本に戻って来ました。
2週間の船旅だったって言ってたかなぁ。
子供の頃にひいおばあちゃんに昔の写真を見せてもらった記憶がありますが、そのころは全然興味なかったけど今なら凄く見てみたいなぁ。
まだ残ってるのだろうか?
当時は米もなかったろうし、何を食べてどんな生活してたのかな。
気候的な厳しさは差し引いても、アメリカで差別などの苦労はあっただろうし、日本でも戦争中、非国民って言われた話も聞きました。
なんか、そんな苦労してきた移住者たちに思いを馳せると、自分がこっちでめんどくさいな〜って思うことなんて、鼻くそみたいな話だねって鼻ほじりながら言われそう。
飛行機も毎日飛んでてLINEでビデオ通話もできるし、こうやってブログで見知らぬ人とも繋がったり。
苦労してきた先人達目線で今の自分をみると、こんな魔法みたいな色々なツールがあるんだから、もっと楽しく世界広げなよ!ってお尻を叩かれたような気がしました。
因みに、この本の舞台Curlewはどのあたりなのかな?とGoogleマップで調べたら、カルガリーから2時間くらい北に行った場所で何にも無い平原。
本の中で、「ここはこれからもっと人が増えて栄える」みたいな期待のセリフがあっただけに、なんもないじゃん‼️とちょっとがっかり。
場所の名前が変わってたりするのだろうか?
マップで見た場所にはTim Hortonsもガソリンスタンドも無いのでした・・・
寂しい。